近頃はフルーツ系やバレル(樽)系などのインフューズドコーヒーが作られていますが、その中でもハーブを使ったインフューズドコーヒーはかなり珍しいようです。今回はその珍しいハーブ系、ローズマリーを使ったインドネシア シマレン ローズマリー を紹介します。
インドネシア シマレン ローズマリー インフューズド ファーメイテーションの特徴
ローズマリーをインフューズドした爽やかで甘いフレーバー
フレッシュなハーブ感と、アーシー感のマッチ
冷めてくると酸の明るさ、心地よいボディ感
(大阪箕面珈琲焙煎所による)
コーヒー豆の詳細
・原産国 :インドネシア
・産地 :北スマトラ州 カロ県 メレク地区
・生産者 :ヨハンさん、エディさん
・品種 :カティモール
・グレード:G1
・精製方法:インフューズド ファーメイテーション
・乾燥方法:アフリカンベッド
・標高 :1,300〜1,600m
・焙煎 :ハイロースト
コーヒーの味覚チャート
・ボディ:★★★★★☆☆☆☆☆ (5)
・酸味 :★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)
・苦み :★★★★☆☆☆☆☆☆ (4)
・コク :★★★★★★☆☆☆☆ (6)
・甘味 :★★★★★★☆☆☆☆ (6)
(大阪箕面珈琲焙煎所による)
購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/
インフューズド ファーメイテーションとは
インフューズド(infused)とはインフューズ(infuse)「漬ける」という意味で、インフューズド ファーメイテーションとは、コーヒーチェリー以外のものからフレーバーを移して作られたコーヒーのことで、今回はローズマリーのフレーバーや香りを精製の工程で生豆に移しています。
ファーメイテーション(fermentation)とは「発酵」の意味で、コーヒーを精製する段階で必ず発酵という過程があり、コーヒー豆を精製するうえで重要な役割を果たしています。
また、インフューズドコーヒーは、中南米で作らているのが多く、インドネシアのインフューズドコーヒーは希少性が高いそうです。
インドネシア シマレン ローズマリー インフューズド ファーメイテーションの感想
豆の状態からジンジャーのようなスパイシーな、スーッとする香りがします。あえて言うなら生姜せんべいのような香りです。豆を挽いたときの香りは、さらにジンジャーの香りが増します。
飲んですぐにローズマリー独特の爽やかな良い意味でのハーブらしい青臭さがあります。そのあとに甘味がきます。コーヒーらしい苦みはなく、また、いわゆる「コーヒー」というコーヒーっぽさはないといった印象です。豆や挽いたときの香りは生姜が全面に出ていましたが、口に含んだときには、生姜っぽさはありませんでした。
全体の印象としては、生姜の香りが気になりました。味は悪くありませんが、香りにローズマリーではなく、生姜の香りがするのが納得いきませんでした。想像以上に生姜のスパイシーな香りが全面に出ています。私は小さな鉢ではありますが、ときどき料理に使うためにローズマリーを育てています。生のローズマリーの香りは爽やかで、葉に触れた香りを嗅ぐだけでも癒されます。しかし、コーヒーにしてしまうと、本来のローズマリーの良さが出でおらず、ちょっと残念です。
おすすめのシチュエーション
・ヨガを終えて気持ちがスッキリしたときに。
・イングリッシュガーデンを眺めながら。
・芝生が広がる広場でのんびりと過ごしながら。
インドネシア シマレン ローズマリー インフューズド ファーメイテーションとスイーツとのペアリング
プレミアムロールケーキ★★★★☆4.0
生クリームを100%使用したクリームを存分に味わえます!(ローソン公式サイトより)
爽やかな風味のインドネシア シマレン ローズマリーとよく合っていました。コーヒーの香りは独特ですが、ローズマリーの爽やかな甘味とコクが、ロールケーキのミルキーな甘味とよくマッチしていました。
生バウムクーヘン★★★☆☆3.2
しっとり・ふんわり生地+シャリっとグレーズのバランスが絶妙なバウムクーヘン。(ローソン公式サイトより)
優しく、ふんわりとしたとした生地にシャリっとしたグレースがアクセントのバウムクーヘンと、爽やかなコーヒーの風味とが合っていました。
クッキー★★★★☆3.8
森永のブラックムーン。
サクサクほどける食感と卵の風味を生かした、ショコラのコク深い味わいが口の中で広がるクッキー。(森永公式サイトより)
あっさりとした甘さ控えめで、サクほろの軽い食感のクッキーです。
インドネシア シマレン ローズマリーとの相性はよかったです。クッキーの優しい甘さが、インドネシア シマレン ローズマリーの甘味やコクを妨げることなく、お互いに美味しく楽しむことができました。
焼き菓子★★★★☆4.2
業務スーパーで購入した、クリスピーココナッツロール オリジナルです。
ココナッツミルクなどを練り込んだ生地に黒ごまを加えロール状に焼き上げました。ほんのり甘くて香ばしいサクサク食感のお菓子です。(パッケージに記載)
ココナッツの優しい甘さとときどきゴマの香ばしさがフワッと香る、サクサク食感の軽い口当たりのお菓子です。
インドネシア シマレン ローズマリーとの相性はとても良かったと思います。ココナッツの優しい甘みとコーヒーの甘味と優しい酸味との調和がバランスよく取れていました。
インドネシア シマレン ローズマリー インフューズド ファーメイテーションとスイーツとのペアリングのまとめ
インドネシア シマレン ローズマリーは、香りの主張は強いものの、味に香りほどの強い主張がないところが、どんなスイーツとも相性が良かった結果なのかと思いました。想像してたより、いろんなスイーツと相性が良かったのが驚きでした。
インドネシア シマレン ローズマリー インフューズド ファーメイテーションのまとめ
インフューズドコーヒーは、これまでにないさまざまなフレーバーを楽しむことができます。しかし、購入するときは、インフューズドコーヒーがどのようなコーヒーなのかということを分かったうえで購入しないと、これが豆本来のフレーバーだと勘違いしてしまう可能性があります。そのため購入の際は、インフューズドコーヒーであるという情報がないまま購入してしてしまうことがないように注意が必要だと思いました。
個人的には、豆本来の自然な味わいを楽しみたいと思っていますが、たまにこのような変わり種のコーヒーを楽しむのも面白いかなって思いました。
もちろん従来の精製方法のコーヒーも、素晴らしい味わいのコーヒーがたくさんありますが、これまでのコーヒーライフにアクセントを付けたいときに、インフューズドコーヒーは、いいスパイスになるように思いました。
インフューズドコーヒーは、これまでのコーヒーライフをさらに豊かにしてくれ、また新たな発見があるなど、コーヒーの楽しみ方の広げてくれると思いました。