コーヒーと豆

コーヒーを飲むときに、味の違いを意識して飲んでいますか?

私は最近まで、なんとなくゴクゴクっと飲んで、「苦い」「酸っぱい」くらいしか意識していませんでした。

でも、しばらく前に見たテレビ番組で、コーヒーは産地や種類によって、味がぜんぜん違うということを知り、コーヒーの味を意識しながら飲むようになりました。

でも・・・

コーヒーの味の微妙な違いってわかりにくい!

そのうえ、味の違いがわかったときでも、言葉でどう表現したらいいのかわかりませんでした。

そこで、こういう香りをこういう風に表現する、こういう味をこういう風に表現するんだというのを知るために、飲み比べに挑戦しました。 

フルーティーなコーヒーって、どんなコーヒー?

豆を選ぶときに、フルティーとか、ナッツのようなとか、ベリー系の香りなどと説明されても、飲んだ時に、ベリーってどこにいるんだろうって、探しても、ベリーを見つけられなくて…(涙)

そもそもどういう味や香りをベリーっていうんだろうって、ずっともどかしい思いをしてきました。

コーヒーの表現が分かってくると、お店で豆を買うときも、お店の人ともっとコーヒーの話をすることができるし、もっとワクワクしながら豆を買うときことができるんじゃないかって…。

そして、もっとコーヒータイムを楽しむことができるんじゃないかって思っていました。

今回は一度にいろんなタイプのものを飲み比べることで、香りや味の微妙な違いを舌に覚えさせようと思います。

飲み比べたコーヒー豆の種類

今回飲み比べしたのは、スペシャルティコーヒー専門店 イヌイットコーヒーロースターさんのコーヒー豆です。

飲み比べセットというのがあったので、それを試してみました。

ブレンドが3種類、シングルオリジン(単一の産地、単一の生産者の豆)が5種類です。

1杯のコーヒーを、豆は15グラム、出来上がりは150㏄で作りました。

シングルオリジン(単一の産地、単一の生産者の豆)

まずは、シングルオリジンから紹介します。

インドネシア・スマトラ(フレンチロースト)

香り:特徴のある独特の香りがします。

でも、この香りをなんて表現したらいいんだろう?

説明書きには「独特な木や草のアーシーな渋みのある香り」と、説明されています。

なるほど~。
この香りはすごく特徴的なので、今度飲んだときは、たぶん分かると思います。
自信アリ(笑)

ちなみに、アーシー(earthy)とは、「earth=地球」という言葉から来ています。

「大地(土)の香り、森や林を思わせる香り」のことを言うそうで、素朴で自然を感じられるときに使うそうです。

味わい:味も香りと同様に、独特の味がします。どっしりとした深い味わいを感じます。

酸味はほとんどなく、マイルド?な苦みがあります。でも、苦みはあるけど苦すぎず、後味もスッキリって感じです。 

イメージとしては、夜、照明は間接照明。ソファに体をあずけ、目を閉じて、ゆったりとした音楽を聴きながら大人の時間を楽しむときに飲むのにピッタリなコーヒー。

そんな雰囲気の中で飲みたいコーヒーだと思います。

コスタリカ・タラス(フレンチロースト

香り:ほっとするような優しい香り
味わい:ほどよい酸味を感じます。

イメージとしては、

休みの日の午後、ハンモックに腰を掛けて、大好きな作家さんの小説を読みながらだったり、アフタヌーンティーならぬ、アフタヌーンコーヒーにイイ感じです。

秋の夜長に、縁側で、虫の音をBGMに、心地よい夜風を感じ、お月さんを眺めながら飲むのも良い感じ。

他にも、いつも家事を頑張っているご褒美として、子供たちが帰って来る前に(笑)、ちょっと贅沢な3時のおやつに、モンブランや、栗のタルト、ナッツをたっぷり使った焼き菓子なんかと一緒にいただくのも良さそうです。

ブラジル・プラナウト・ナチュラル(フレンチロースト)

香り:「これぞ、コーヒーの香ばしさ!」っていう感じの、コーヒーの香ばしさを代表する香りです。

香ばしさが前面に出てきています。
香ばしい香りとともに、甘い香りもします。
冷めても、香ばしい香りはいつまでも強く感じました。

味わい:苦みを感じたあとに、甘味が顔を出してくる。
冷めてからのほうが、甘味を強く感じました。

イメージとしては、仕事や試験勉強の合間に飲みたいコーヒーかなぁ。

仕事や勉強で疲れた頭を、甘味がホッとさせてくれて、苦みが「あともう一息、頑張るぞ!」って気持ちにさせてくれるそんな感じのコーヒーです。

パプアニューギニア・キガバー(ハイロースト)

香り:爽やかな酸味
味わい:ほどよい酸味が心地いい感じで、これがフルーティってことかな?
口の奥のほうで、酸味とかすかな甘味がいい感じで残っています。

説明書きには「甘味と上品なコーヒー」と書かれていて、甘味はほんのり感じる程度で、「上品な」という形容がピッタリくるコーヒーです。
この表現には、すごく納得です!

イメージとしては、季節は初夏。仲のいい女友達と、オシャレなカフェのオープンテラスで、楽しくおしゃべりをしているときにピッタリなコーヒーって感じです。

初夏の日差しに、コーヒーの爽やかな酸味が心地よく、女友達との会話をさらに弾ませてくれそう‼

楽しい時間をさらに楽しくしてくれそうなコーヒーです。

エチオピア・グジ  ゲイシャ・ナチュラル(シティロースト)

香り:爽やかなすっぱい香り。

もう1度飲み比べたときに気がついたのですが、パプアニューギニアのキガバーより、もっと香りが華やかなです。

説明書きには「フローラルな香り」と書かれており、「なるほど~、これをフローラルの香りと表現するのか」と、しっかりインプットしました(笑)

味わい:酸味に特徴があり、ほかの7種類とは明らかに味が違うのはわかりました。

説明書きには、フローラルな香りや甘味、ジャスミン、グレープ、パインの華やかな酸味と書かれています。

私はジャスミンの花の香りが大好きで、ジャスミンの季節には、近所でジャスミンの花が咲いていると、必ず立ち止まって、深呼吸をして、ジャスミンの香りを堪能します。(もちろん帰り道もします)(笑)

何が言いたいかというと、言われてみれば、香りの中にジャスミンを見つけることができたということです。
微かにですが。

ちなみに、花に興味のない夫は、ジャスミンを見つけることができませんでした(笑)

このコーヒーは、花の香りが好きな人や、華やかな香りを楽しみたい人には、オススメだと思います。

イメージとしては、季節は春。
一年の中で一番気いい季節。

庭には、ミモザの鮮やかな黄色が春の空に映え、春を代表するチューリップに、ビオラ、

紫色が庭にアクセントをつけてくれるムスカリたちが咲き誇る庭に続くテラスで、ちょっと遅い朝食とともに、春の風を感じながら飲みたいコーヒーです。

ブレンドコーヒーの感想

ここからは、ブレンドコーヒーの感想です。

ブレンドコーヒーは

  • モーニング
  • エンジョイ
  • チリング

の3種類です。

モーニング

香り:一般的に「コーヒーと言えばってこの香りだよね」っていう香りです。

味わい:ほどよい苦みがあって、確かに「モーニング」というネーミング通り、朝の目覚めの1杯にはピッタリなコーヒーだと思いました。

ブレンド3種だけで比較すると、一番香ばしい香りがあって、しっかりとした深みがあると思います。

イメージとしては、もう少し寝たい気持ちを振り払って起きてきた頭を目覚めさせてくれる1杯が、このコーヒーです。

朝のコーヒーを淹れてくれるのは、夫の担当。

朝食は、食パン、ハムエッグ、そしてバナナ。朝食の定番中の定番メニューです。

食パンには、その日の気分で、ジャムだったり、バターだったりします。

ありふれた朝のひとコマだけれども、1日のスタートを切るのにふさわしい、そんなコーヒーのように思います。

エンジョイ

香り:最初は「モーニング」と同じ香りというのが、正直な感想です。

でも、改めて慎重に2つの香りを比べてみると、エンジョイのほうに、酸を感じました。

説明書きには、「華やかな酸」「フルーティ」と表現されています。

なるほど~、こう言う香りを「華やかな酸」とか、「フルーティ」と表現する香りなんだと学習。

味わい:香りだけでは、「モーニング」との違いはわからなかったけれど、飲んでみると、心地よい酸を感じ、味は「モーニング」と違うことはハッキリわかりました。

説明書きには、「果実由来のフレッシュな酸味。深みの中に残るフルーティさを楽しむコーヒー」と、紹介されています。

確かに、説明書きを読んだ後に飲むと、酸やフルーティさだけでなく、深みもあることが分かります。

イメージとしては、具体的ではないですが、趣味の時間を楽しんでいるときや、「うきうき」「るんるん」「わくわく」した気持ちのときに飲みたいコーヒーだと思います。

チリング

香り:料理をしているときに感じたことがある香りなんだけど、何の香りなのかが思い出せずじまいでした。

抽象的な表現になるけれど、渋い感じ?  

一般的なコンビニなどのコーヒーにはない香りでした。

説明書きには「渋い」というワードが書かれていますが、「渋い」がキーワードになることは確かですね。 

味わい:味わいにおいても、やっぱり「渋い」というのが正直な感想です。

説明書きには、「スパイシーでエキゾチックな渋み」と書かれています。

これはマンデリン由来だそうで、この渋みが深い味わいを出しているとのこと。

スパイシーにも、コショウやナツメグ、シナモンなど、いろんなスパイシーがあると思う。

説明書きに、具体的なスパイス名が書かれていたら、「あーそれそれ」って思えたかも。

でも、こういう味がスパイシーなんだということは、よくわかりました。

次に、同じようなコーヒーを飲んだら、きっとわかるんじゃないかなぁと思うくらい、特徴のある味です。

イメージとしては、ソロキャンプか恋人と二人のキャンプで、夜、ゆらゆらと揺らぐ焚火の炎を見ながら、マッタリとした時間を過ごすときに飲みたいコーヒー。 

コーヒー飲み比べのまとめ

今回、じっくりと8種類のコーヒーを飲み比べることで、違いがよくわかりました。

そもそも飲み比べセットなので、違いがよくわかるタイプのものを選んであるのだと思いますが。

香りはまだまだ難しいけれど、味の違いは大まかになら、表現することができそうな気がします。

まずは、今回、舌で覚えた感覚と記憶を頼りに「フローラル系の香りがして華やかだね」とか、「チョコレートのような香りがする」など、そのあたりの表現を使えるようになりたいと思います。