コーヒー豆をすくい上げる男性

アナエロビックやアナエロビックファーメイテーションという言葉を聞いたことはありませんか?
私は最近まで、聞いたことがありませんでした。

このアナエロビックがコーヒーのフレーバーに新たな風を吹き込んでいるというのです。
そこで今回は、アナエロビックの説明、アナエロビックコーヒーを飲んだ感想やフードペアリングについてお伝えしたいと思います。

アナエロビックとは

コーヒーの実を精製する過程で発酵という過程があります。
そして近年、アナエロビックという新しい発酵方法が生まれました。

アナエロビックは、日本語にすると「嫌気性発酵」という意味になります。
嫌気性発酵とは、酸素に触れずに活動することができる微生物の働きによって発酵をさせる方法です。

これまでは、酸素があることで活動する微生物の働きによって、コーヒーチェリーを発酵させていたので、これまでのコーヒーのフレーバーはその発酵から生み出されたものでした。

しかし、アナエロビック製法は、無酸素の状態で活動する微生物によって発酵させるので、これまでにはないフレーバーが生み出されるということです。

ブラジル ブルボン アマレロ アナエロビックを味わう

まずは、今回飲んだコーヒーの詳細です。

ブラジル ブルボン アマレロ アナエロビック

原産国:ブラジル
農園:ボジャルディン農園
精製:アナエロビック
品種:ブルボン種
グレード:No.2
焙煎:ミディアムロースト

コーヒーの味覚チャート(大阪箕面珈琲焙煎所による)
・香り:★★★★☆
・酸味:★★★☆☆
・苦み:★★☆☆☆
・コク:★★★☆☆
・甘味:★★★★☆

ボジャルディン農園では、コーヒー豆の生産から輸出までを農園ですべて行ってるそうです。

購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/

アマレロとは

「アマレロ」って何?って思いますよね。
私も「アナエロビック」と同様「アマレロ」という言葉も、このコーヒーに出会うまでは知りませんでした。

通常、コーヒーの実は熟すと赤くなります。
もちろん、ブルボン種も完熟の色は赤です。
しかし同じブルボン種でも、アマレロは黄色の完熟豆に育ちす。

アマレロ種は、芳醇な甘さがあるとこが一番の特徴と言われています。
そして、赤く熟す豆より糖度が高いそうです。

アマレロの語源は、ポルトガル語で「黄色」を意味し、アマレロは「イエローブルボン」とも呼ばれるそうです。

感想

この豆を一番の特徴は、「シルキーな舌触り」という店長の言葉通り、一口飲んでみると、サラリとなめらかに舌の上を滑っていく感覚は、まさにシルキーでした。

私は、これまでシルキーな舌触りを意識して飲んだことがなかったので、飲むまではシルキーってどんな舌触り何だろうって思っていました。

でも、飲んだ瞬間に、頭で考えることもなく、「これがシルキーなんだ」と感じることができました。

この体験は、いつもフレーバーの表現で悩む私にとって、自信がつく経験でした。

フレーバーの表現も、こんな風に、頭で考えるのではなく、敏感に感じ取ることができるように、経験を積んでいきたいと思います。

残念ながら、私にはアナエロビックならではのフレーバーの違いはよくわかりませんでした。

でも、香りが良く、甘みもあって、そして突出した苦みや酸味がないので、とても飲みやすい美味しいコーヒーでした。

フードペアリング

フィナンシェ★★★★☆

フィナンシェ。
オススメの食べ方が、トーストで3分温めた後、3分冷ますとのことだったので、その通りにしていただきました。

外側はカリッと、内側はふんわりとして、バターの香りや風味が口の中に広がって美味しかったです。
コーヒーとの相性もGood!

イチジク、レーズン、クルミのラスク
★★☆☆☆

1枚のラスクにイチジク、レーズンそしてクルミの3種類が入ったラスクです。

ドライイチジクの濃厚な甘さに、コーヒーがちょっと負けている感じ。
レーズンとクルミとの相性はGood!

マドレーヌ★☆☆☆☆

お店によると思いますが、今回いただいたマドレーヌは、爽やかで、軽く、しっとりとした食感のマドレーヌでした。
私好みのマドレーヌで、とても美味しかったです。

でも残念ながら、コーヒーとの相性は今ひとつでした。
コーヒーよりも紅茶のほうが合うように思います。

そもそも、マドレーヌはコーヒーに合わないのか、これからも他のコーヒーで試したみたいと思います。

アナエロビックのまとめ

シルキーな舌触りを問題なく感じることができたのは、とてもうれしかったし、自信につながりました。

しかし、アナエロビック製法によって生まれる、これまでにないフレーバーを感じることができなかったのが残念でなりません。

また、アナエロビックコーヒーを飲む機会があれば、今度はフレーバーに集中して飲みたいと思います。
そして、良い知らせの記事が書けたらと思います。