ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ

今回は、ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ・ゴールドエディション・B68 キャラメルというコーヒー豆を紹介します。プレミアクリュやゴールドエディションなど、高級感漂う言葉が名前についています。
世界にたった7袋だけという希少性の高いコーヒー豆ということですが、いったいどういうコーヒーなんでしょうか。そして、どんな味わいのコーヒーなのでしょうか。

ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ・ゴールドエディション・B68 キャラメルのコーヒー豆とは

このコーヒー豆は、イパネマ農園のB68区画で収穫された豆を厳選に厳選を重ねて選ばれた、トップオブトップのコーヒー豆で、「プレミアクリュ(Premier Cre)」(特級)として販売されます。これは、農園で生産されるすべてのコーヒー豆の約1.8%でしかありません。
そして、「プレミアクリュ」中のでもランクがあり、ランクの高いほうから、「ブルー」「ゴールド」「ブラック」とランク付けがされていて、「ゴールド」のランクで販売されるのは、全体の生産量の約0.4%しかありません。
そのため、世界に出荷されたのはたった7袋というわけです。

イパネマ農園はとても広い農園で、区画に分けられており、区画の場所によって、土壌や日当たりなどの違いがあるため、区画によって収穫される豆の味わいは当然異なってきます。
たくさんの区画がある中で、この68区画のコーヒー豆は「キャラメル」のようなニュアンスがあるということから、68区画のコーヒー豆に「キャラメル」という名前が付けられています。

長い名前のコーヒー豆ですが、
「ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ・ゴールドエディション・B68 キャラメル」とは、ブラジルのイパネマ農園の68区画で収穫された、プレミアクリュの中のゴールドエディションというランクで、キャラメルっぽいコーヒー豆ということです。

見出しの写真の麻袋に印刷されている「ALMA DI MONTI」とは、「山の魂」という意味で、 イパネマ農園のスタッフが制作した造語だそうです。これは毎年変わるそうで、去年は「AURA MAGNA」で、「大いなる神秘」だったそうです。

ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ・ゴールドエディション・B68 キャラメルの特徴

ブラジル最大級「イパネマ園」、2%程度の収穫豆
世界で7袋飲みの高級希少豆
COE同等のカップ評価
味・風味のバランスのよさ、余韻でキャラメルのような甘さ
(大阪箕面珈琲焙煎所による)

ブラジルのイパネマ農園プレミアクリュゴールドエディション キャラメル B68

コーヒー豆の詳細

・原産国:ブラジル
・農園:イパネマ農園
・品種:イエローブルボン
・精製方法:ナチュラル
・焙煎:ハイロースト
・スクリーン:15以上
(大阪箕面珈琲焙煎所による)

コーヒーの味覚チャート

・香り:★★★★★
・酸味:★★★☆☆
・苦み:★★☆☆☆
・コク:★★☆☆☆
・甘味:★★★★☆
(大阪箕面珈琲焙煎所による)

購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/

ブラジル・イパネマ・プレミアクリュ・ゴールドエディション・B68 キャラメルの感想

豆を挽いたときの香りは、ほわ~んと、優しい甘い香りがします。
飲む前の香りは、高級なチョコレートケーキのような香りです。甘い香りの中に、チョコレートのほろ苦さのような香りがします。
口に含むと、甘さとコクを最初に感じます。酸味はほとんど感じません。優しい苦みが少しあります。
あっさりというかサラッとした飲み口ですが、上品なコクがあり、繊細な印象のコーヒーです。
少し冷めてくると、そっと酸味が顔をのぞかせます。柔らかく、上質できれいな酸味です。少し苦み強くなったように感じます。コクも増してきて、あっさりはしていますが、最初に比べるとしっかりした味わいに変化していきます。

とても上品な味わいで余韻も長く、目を閉じると、高級ホテルのラウンジで飲んでるかと思ってしまうくらい高級感のあるコーヒーです。

抽出温度による味の違い

85℃で淹れた場合

上記の感想は、90℃で淹れたコーヒーの感想です。
85℃で淹れたコーヒーは、低温で淹れることで、酸味が強くなり、甘味やコクが抑えられ、よりあっさりとした味わいになります。
コーヒーの酸味が好き人は、85℃で淹れたほうがいいかもしれませんね。

フードペアリング

ビスケット★★☆☆☆

ロータス ビスコフ

今回のビスケットはロータス ビスコフです。
ほど良いカラメル風味の甘さとほのかなシナモンの香りが特徴のベルギーのビスケットです。

甘味の強いビスケットなので、繊細な味わいのイパネマ・プレミアクリュのコーヒーの甘味とコクを消してしまって、酸味が目立ち、薄い味のコーヒーになってしまいました。

ケークショコラ★★★☆☆

アテール ケークショコラ

ブランデーのレミーマルタンに漬け込んだプラムを入れて焼いたケークショコラで、表面もショコラでコーティングされています。ブランデーが香る大人のケーキと合わせてみました。

悪くはありませんが、なんかしっくりこない違和感があります。でも、そんなに意識しなければその違和感もないかもしれません。

ザラメのおかき★★★☆☆

ザラメのおかき

ザラメおかきとの相性もまあまあというところです。
ケークショコラより相性がいいかなって感じでした。

プレミアムロールケーキ★★★★☆4.5

ローソン プレミアムロールケーキ

ローソンで不動の人気を誇るプレミアムロールケーキです。

やっと相性のいいスイーツと出会うことができました。
☆5つでもいいくらいの相性の良さでしたが、☆4.5にしたのは、もしかしたら、このペアリングを超えるものがあるかもしれないという思いから☆4.5にしました。

プレミアムロールケーキの軽く、ふわっと口溶けの良い優しい甘さの生クリームと、柔らかいスポンジが、上品なコーヒーによくマッチしています。
コーヒーの甘味とコクをかき消すことなく、お互いに仲良く手と手を取り合って調和しるって感じです。
プレミアムロールケーキは、上品なコーヒーのお供にピッタリでした。

フードペアリングのまとめ

イパネマ・プレミアクリュとのペアリングはとても難しかったです。そもそもコーヒーのバランスが完璧すぎるのか、または繊細過ぎるのか、スイーツと合わせるのはとても難しいように思いました。
イパネマ・プレミアクリュは、あっさりと上品な味わいのコーヒーです。世界に7袋というプレミアムなコーヒーなので、スイーツと一緒に楽しむより、コーヒーそのものの味をじっくりと堪能するのが一番のいいのかもしれませんね。

おすすめのシチュエーション

  • 読書など、自分の時間をゆっくりと過ごすとき
  • 週末、1週間頑張った自分へのご褒美に
  • 大切な人を招いたとき
  • いつもとは違うコーヒータイムを過ごしたいとき

まとめ

世界に7袋のコーヒー豆ということで、どんな味わいなのか興味津々でした。
全体的に柔らかく、優しい口当たりで、とても品のある味わいですが、甘味もコクもしっかりありました。

本格的にコーヒーを飲み始めて3年くらいになりますが、厳選に厳選されたコーヒー豆は、特徴的なキャラクターなないものの、スッキリと洗練されたコーヒーという印象を持ちました。
こんな希少豆に出会うことはなかなかないと思うので、今回いい経験ができて良かったです。