今回のコーヒーは、パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14です。名前にあるピーベリーとは、収穫量が極めて少ないコーヒー豆のことです。いったいどんな風味のコーヒーなのでしょうか。また、どんなスイーツとの食べ合わせが良かったかなどを紹介しています。
パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14の特徴
ハイランド・オーガニック農園組合が所有する農園
全体の収穫量の3~5%程度、ピーベリー(丸豆)
深煎りでもボディが残り、すっきりとした後味が特徴
(大阪箕面珈琲焙煎所による)
コーヒー豆の詳細
・原産国 :パプアニューギニア
・産地 :東部山岳州オカパ地区
・農園 :プローサ農園
・品種 :ティピカ、ブルボン、アルーシャ
・精製方法:ウォッシュド
・グレード:PB(ピーベリー)
・乾燥方法:天日乾燥
・サイズ :13/14
・標高 :1,500〜1,600m
・焙煎 :フルシティロースト
コーヒーの味覚チャート
・ボディ:★★★★★☆☆☆☆☆ (5)
・酸味 :★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ (1)
・苦み :★★★★★★☆☆☆☆ (6)
・コク :★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)
・甘味 :★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)
(大阪箕面珈琲焙煎所による)
購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/
ピーベリーとは
ピーベリーとは、コーヒー豆の形状のことで、丸い形をしたコーヒー豆のことです。一般的なコーヒー豆は楕円形で、「フラットビーン」と呼ばれます。コーヒー豆はコーヒーチェリーと呼ばれる実の種子で、通常は1つの実に2つの種子があるのですが、1つの実に1つしか入っていないものがピーベリーと呼ばれます。
ピーベリーは全体の収穫量の3~5%程度で希少性が高く、またハンドピッキングでの選別のため、値段がフラットビーンよりも高めになるそうです。
フラットビーンは1つの実に2つの種子ができますが、ピーベリーは1つの種子しかできないので、2つ分の栄養が1つに凝縮されているということで、フラットビーンよりも香りや味わいが濃厚だと言われています。
パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14の感想
しっかりとした苦みとボディがありますが、余韻は短く、後口はスッキリとした印象です。酸味はなく、甘味はほのかに感じる程度です。飲みごたえはありますが、後口がスッキリしているので、梅雨を前に少しずつ蒸しっとした日が増えてきたこの頃ですが、ホットでも美味しくいただくことができました。暑い夏でもホットで飲みたくなるコーヒーだと思います。
おすすめのシチュエーション
・朝の目覚めの1杯に。
・仕事の合間に、気合いを入れたいとき。
・木枯らしが吹き始める季節。
・キャンプファイヤーの炎を眺めながら。
ミルクとの相性は?
ミルクとの相性はバッチリです。苦みとボディがしっかりしているので、ミルクを加えてもパプアニューギニア ピーベリーの良さをしっかりと感じられます。ミルクの甘味が加わることでミルキーな優しさが加わり、飲みやすいコーヒーになります。カフェオレが飲みたいけど、コーヒーのガツンとした感じも欲しいというときにピッタリだと思います。
パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14とスイーツとのペアリング
クランチバー★★☆☆☆2.5
オーツクランチ ココア味(業務スーパーにて購入)
オートミールを使用した、クランチバーです。サクサクした食感と甘さ控えめで、上品な味わいをお楽しみください。おやつやティータイムにピッタリ!(袋に記載)
甘さ控えめとありますが、私にはけっこう甘いなと感じました。心地の良いサクサクした食感は私好みです。オートミール使用とあるので、それなりに食べ応えがあるのかと思っていましたが、いくらでも食べらるくらい軽い食感のクランチバーです。
パプアニューギニア ピーベリーとの相性は、思ったほど良くはありませんでした。クランチバーの甘さがコーヒーのコクや甘味を消してしまい、苦いだけのコーヒーになってしまいました。それなりにボディのあるコーヒーなのですが、そのボディさえも消してしまうペアリングでした。
ビスケット★★★★☆4.0
イタリアンビスケット(クランベリー&セサミ)(業務スーパーにて購入)
クランベリーとゴマ入りの生地を、香ばしく焼き上げたビスケットです。飽きのこないシンプルな味わいのビスケットは、歯ざわりの良いサクサク食感。クランベリーとゴマを加えることで、フルーティーな甘味と芳醇な香りをプラスした、贅沢な美味しさに仕上げています。(業務スーパー公式サイトより)
クランベリーの香料がかなり効いていて、頬張ったときに、クランベリーの香りが勢いよく鼻から抜けていきます。個人的に香料がとても強く感じ、もう少し控えめなほうがいいと思いました。歯ごたえがよく、クランベリーの酸味とセサミの香ばしさのバランスがいいビスケットだと思います。
パプアニューギニア ピーベリーとの相性はとても良かったです。コーヒーのバランスを崩すことなく、クランベリーの爽やかで軽やかな香りとセサミの香ばしさがパプアニューギニア ピーベリーとよく合っていました。
チョコレート★★☆☆☆2.5
チョコレート ミニプラリネ コーヒー(業務スーパー)
口どけ滑らか!コーヒーのほろ苦さとチョコレートの相性が絶妙!(袋に記載)
コーヒーの苦みも感じられるチョコレートかと思っていましたが、中の部分は極端に表現するとコーヒー牛乳のような味わいで、全体として甘い印象です。口どけは滑らかでした。
パプアニューギニア ピーベリーとの相性は、まずまずですね。コーヒーのしっかりとした苦みと、チョコレートのコーヒーの風味とがいまひとつマッチしなかったです。パプアニューギニア ピーベリーの苦みがさらに増して、バランスの悪いコーヒーになってしまいました。
パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14とスイーツとのペアリングのまとめ
今回はチョコレート系のスイーツ2つが、どちらもパプアニューギニア ピーベリーとの相性が良くありませんでした。ビスケットは香料が強かったものの、ビスケットの味自体はとてもシンプルだったので、それが相性の良さに繋がったのかと思います。パプアニューギニア ピーベリーはクセのあるコーヒーではありませんが、意外とスイーツとのペアリングが難しいコーヒーでした。
パプアニューギニア プローサ農園 ピーベリー M14のまとめ
「ザ・コーヒー」といった感じの苦味とボディ感を持ったコーヒーです。飲みごたえがあり、シャキッとした気持ちにしてくれるので、朝の目覚めの1杯としてや、仕事で気合いを入れ直したいときなどにピッタリなコーヒーだと思います。近頃は多種多様なコーヒーを楽しむことができますが、パプアニューギニア ピーベリーのような王道の味わいのコーヒーを飲むと、なんとなくホッとするのは私だけでしょうか。私にとってパプアニューギニア ピーベリーは「コーヒーといえば、これだよね。」を味わえるコーヒーでした。