インドネシア COE ランク7 ハニー アスマン アリントン:カップオブエクセレンス7位入賞の豆のお味は?

インドネシアのハニー アスマン アリントンはCEOで7位入賞という結果でしたが、カッピング会場での人気は、1位になった豆を押しのけるほどだったというコーヒー豆です。いったいどんな風味なのでしょうか。また、インドネシアでは珍しい「浅中煎り」ということで、期待が高まるコーヒー豆を紹介します。

インドネシア COE ランク7 ハニー アスマン アリントンの特徴

COE Indonesia Winner 7位受賞豆
カッピング会場では1位を押しのけ、一番人気
インドネシアとしては珍しい「浅中煎り」
トロピカルフルーツ、杏子のような甘味
(大阪箕面珈琲焙煎所による)

ハニーって何?

名前についている「ハニー」とは、精製方法のことです。主な精製方法は3つあり、「ナチュラル」「ウォッシュド」そして「ハニー」があります。
ハニーの特徴は、ミューレージに付着している果肉成分が豆に浸透し、甘味が強く、独特な風味や味わいになります。スペイン語でミューレージは「ミエル」と言い、蜂蜜を意味する「miel」と発音が同じことから、「honey」と呼ばれるようになりました。
※ミューレージとは、コーヒーチェリーの果肉と種子の間にある粘着質のこと。
(大阪箕面珈琲焙煎所による)

コーヒー豆の詳細

・原産国 :インドネシア
・地域  :アチェ パンタンムサラ ペガシン地区
・生産者 :アスマン アリントン
・品種  :アテン、ブルボン、P-88
・グレード:G1
・精製方法:ハニー
・乾燥方法:アフリカンベッド
・標高  :1,600~1,700m
・焙煎  :ミディアムロースト

コーヒーの味覚チャート

・ボディ:★★★★★☆☆☆☆☆ (5)
・酸味 :★★★★☆☆☆☆☆☆ (4)
・苦み :★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)
・コク :★★★★★★☆☆☆☆ (6)
・甘味 :★★★★★★★☆☆☆ (7)

(大阪箕面珈琲焙煎所による)
購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/

インドネシア COE Rank7 ハニー アスマン アリントンの感想

豆を挽いたときの香りは、甘くフルーティな香りで、体がとろけるような感覚を覚える香りです。
ひと口目の感想としては、フルーティな甘味と酸味が口の中にふわ~っと広がります。苦みや雑味はなくクリアなコーヒーです。またハニー独特のコクがあり、いつまでもフルーティな甘味が口の中に心地よく残ります。冷めてくると、グレープフルーツのような感じが出てきます。インドネシア COE Rank7 ハニー アスマン アリントンは爽やかな風を感じる、そんなコーヒーです。

おすすめのシチュエーション

・春の風を感じながら、縁側でのんびりと過ごすとき。
・初夏、川のせせらぎを聞きながら。
・高原の牧場で、自然を満喫しながら。

インドネシア COE Rank7 ハニー アスマン アリントンとスイーツとのペアリング

ロールケーキ★★★★☆4.5

ローソンのプレミアムロールケーキです。
生クリームを100%使用したクリームを存分に味わえます!(ローソン公式サイトより)

ハニー アスマン アリントンのフルーティな甘味とコクが、ロールケーキのコクがあるけどスッキリとしたクリームによく合っていて、最後まで美味しく楽しむことができました。これはおすすめの食べ合わせです。

マカロン★★★☆☆あまおう苺3.5 ショコラ2.5

ローソンのマカロン、あまおう苺&ショコラです。
あまおう苺とショコラの2種類のフレーバーが楽しめます。アーモンドプードルを使用し、アーモンド風味が強く感じられる生地になりました。あまおう苺は、あまおう苺ピューレと濃縮果汁を使用し、より苺を感じられる仕様に。ショコラはスイートチョコを約30%増量し、チョコ風味が際立つクリームに仕立てました。(ローソン公式サイトより)

あまおう苺の甘酸っぱいフレーバーとハニー アスマン アリントンのフルーティさの相性が良かったです。個人的には、あまおう苺の香料がもう少し控え目だったらもっとよかったのではと感じました。
ショコラ味のマカロンそのものは、チョコの風味もしっかりしていて、とても美味しかったのですが、ハニー アスマン アリントンのフルーティなフレーバーとはちょっとちぐはぐな感じがしました。

ビスケット★★★☆☆3.0

森永のマクロビ派ビスケット<ヘーゼルナッツとカカオ>です。
11種の素材だけで作った、ナッツがたっぷり入った美味しいビスケットです。 (森永公式サイトより)

ザクザクしたクッキー生地に数種類の香ばしいナッツたち、それぞれ違う食感があり、食べていてとても楽しいビスケットです。そして、てんさい糖の優しい甘さが疲れを癒してくれます。

コーヒーとの相性は、ハニー アスマン アリントンのハニー製法独特の甘味とビスケットのてんさい糖やナッツの自然の優しい甘さとココアの風味がよく合っていました。あま~いスイーツよりも、自然の甘さのスイーツと合わせたい人にはおすすめ食べ合わせです。

羊羹★☆☆☆☆1.5

関西ではおなじみのたねやの羊羹です。今回はプレーンの羊羹とさくら羊羹です。(写真はさくら羊羹)

羊羹のあんこの風味とハニー アスマン アリントンとの相性がこれほど良くないとは想像しませんでした。小豆の持つ風味や旨味とハニー アスマン アリントンのフルーティな味わいとが、相容れることはありませんでした。プレーンの羊羹もさくら羊羹もどちらもとても美味しかっただけに、この結果は本当に残念というしかありません。

インドネシア COE Rank7 ハニー アスマン アリントンとスイーツとのペアリングのまとめ

今回は相性の良かったスイーツと良くなかったスイーツの差が大きかったです。和菓子は羊羹としか食べ合わせていませんが、あんことの相性はあまりよくないのかもしれません。一方、洋菓子はロールケーキをはじめ、他の洋菓子も一定以上の相性の良さでした。ハニー製法のコーヒー豆は独特の風味があるので、どんなスイーツ合わせようか迷いましたが、まずまずの結果だったので良かったと思います。

インドネシア COE Rank7 ハニー アスマン アリントンのまとめ

ハニー製法らしい甘味のある独特の風味を持った味わいのコーヒーでした。雑味がなくクリアな味わいですが、コクもしっかりとありました。インドネシアのコーヒーというと、どっしりとしたコクと苦みのマンデリンのイメージがありますが、ハニー アスマン アリントンのようなタイプのコーヒー豆もつくられているのだということを改めて知りました。これからも、どんなインドネシアのコーヒーに出会えるのか楽しみです。