バレル(樽)コーヒー

バレルエイジドコーヒーを知っていますか?
どんなコーヒーなのか気になりませんか?

今回は、バレルエイジドコーヒーがどんなコーヒーなのかを紹介します。

実際に飲んだ感想や、フードペアリングについてもお伝えしています。

どんなスイーツとの相性が良かったのでしょうか。

また、バレルエイジドコーヒーが似合うシチュエーションも紹介しています。

コーヒーの新しい世界

コーヒーの新らた世界を開いたのが「バレルエイジド」です。バレルエイジドにより、これまでのコーヒーにはなかった香りや風味が生まれました。

バレルエイジドとは

「バレル」とは「樽」、「エイジド」とは「熟成した」という意味で、コーヒー豆をウィスキーの樽で熟成させて、ウィスキーの香りを付けたコーヒー豆ののことをいいます。

バレルエイジドのコーヒーというと、使われる樽はウィスキーの樽を指すようですが、今回私が飲んだコーヒー豆のように、ラム酒の樽で熟成させたものもあり、ラムバレルエイジドと言われるようです。

バレルエイジドは比較的新しい熟成方法で、コーヒー豆を樽(ウィスキー樽やラム酒樽)に入れて熟成させることで、樽やウィスキーなどのお酒の香りをコーヒー豆に移し、これまでにないフレーバーを楽しむことができます。

そんなコーヒーを飲んだら酔っぱらってしまうんじゃないかと心配に思う人もいるかもしれませんが、焙煎するときの熱で、アルコール分は飛んでしまうので、お酒に弱い人も安心して飲めます。

ちなみに、主人もお酒を飲むと顔が真っ赤になってしまうのですが、そんな主人でも大丈夫でした。

コロンビア ラムバレルエイジド を味わう

まずは、今回飲んだコーヒーを紹介します。

今回飲んだコーヒーの詳細

・原産国:コロンビア
・農園:ラ・イルサ農園
・品種:カトゥーラ種
・焙煎:ハイロースト
・グレード:スプレモ
・熟成期間:4~5日間
・収穫:2022年11月

コーヒーの味覚チャート(大阪箕面珈琲焙煎所による)
・香り:★★★★★
・酸味:★★★☆☆
・苦み:★★★☆☆
・コク:★★★★☆
・甘味:★★★★★

購入先:大阪箕面珈琲焙煎所
https://minoh-coffee.net/

ラムバレル エイジドの感想

封を開けた瞬間の香りが、普通のコーヒー豆との違いをハッキリと感じさせてくれます。ラムの香りがブワッと広がります。

豆を挽いているときも、ラムの甘い香りが鼻をくすぐります。コーヒーはペーパードリップで淹れました。

抽出している間も、ラムの甘い香りが部屋中の広がります。
カップに鼻を近づけると、思わず「おーっ」っと声がでてしまうほど、ラムの樽香がガツンときます。

先頭を切ってラムの樽香が攻めてきたって感じです。
いったいどんな味がするのか、想像を掻き立てる香りです。

味は香りと同じくらいラムの樽香を感じます。
ラム樽の豊かな香りがコーヒーに深みというか、奥行きを出してくれていて、コクのある贅沢な感じがするコーヒーです。
後味はクリアで、雑味はないです。冷めてくると、心地よい酸味が出てきて、苦みはほとんど感じることはありませんでした。
これは好き嫌いが別れるかもしれませんね。

個人的には、大好きというほどのテイストではないですが、たまにこういうコーヒーで、贅沢な気分を楽しむのもいいなと思います。

洋酒が好きな人は、結構好きなテイストじゃないかと思います。

ラムバレルエイジドが似合うシチュエーション

・照明を落とした部屋で、音楽を聴きながら
(イメージとしてはジャズやクラシック)
・お気に入りの作家の本を読みながら
・1日の終わりのリラックスタイムに
・頑張った自分へのご褒美に
・夕暮れどき
・登山など、自然を満喫しながら

もちろん午後のティータイムに飲むのもいいですが、ラムが香るコーヒーだけに、休日や夕方から夜のゆっくりとでききる時間に、まったりとしたひとときを過ごすときや、自然に囲まれた中などで飲みたいと思うコーヒーです。

にぎやかに飲むというより、一人しっぽりと飲むといった感じが似合います。

フードペアリング

どんなスイーツと合うのか、いろいろ試してみました。

洋菓子編

ガレットブルトンヌ ★★★☆☆

ガレットブルトンヌとは、ちょっと塩気のきいたバターの風味が豊かなサクサクとした厚焼きのクッキーです。大好きなクッキーの1つです。

コーヒーとの相性は、まあまあでしょうか。合わないことはないのですが、ラムバレルエイジドのパンチの強さに少し負けてしまっている感じです。

フルーツケーキ ★★☆☆☆

ラムバレルエイジドとの相性は、想像してたようないい結果ではありませんでした。

表示には洋酒としかかいてないので、はっきりしたことは分かりませんが、使っているお酒がラム酒ではなかったからでしょうか?

それとも、いろんな香辛料が入っているので、それらの何かとの相性が良くなかったのか?

とにかく、今ひとつコーヒーとフルーツケーキがしっくりとこない印象でした。

今回は、使われている洋酒が分からないのでちょっと疑問が残るところです。

エンガディナー ★★★★☆

クッキー生地で、キャラメルとクルミをサンドしたお菓子です。

濃厚でほろ苦く、香ばしいキャラメルで絡められたクルミが、素朴だけれどリッチな味わいです。

サクッとしたクッキー生地でサンドされていて、ボリュームのある大好きな焼き菓子です。

これなら、ラムバレルエイジドに負けないだろうと思ったのですが、コーヒーの強さにやや押され気味。

相性としては悪くなかったのですが、もう一息といったところでしょうか。

マルセイバターサンド ★★★★★

ご存じの方も多くいると思いますが、銀色に赤の帯のような包みに入ったバターサンドです。

大好きな人もたくさんいると思います。美味しいお菓子ですよね。

ラムバレルエイジドとの相性はバッチリでした。
私が想像した通りの相性の良さでした。
やはりラム酒には、ラム酒で漬けられたレーズンがよく合うということでしょうか。

バタークリームのコクとラムレーズンの風味、そしてコーヒーがすてきなハーモニーを奏でています。

もし、ラムバレルエイジドのコーヒーに何を合わせるか悩んだときは、マルセイバターサンドを試してほしいですね。

和菓子編

みたらし団子 ★★☆☆☆

みたらし団子の甘じょっぱいタレが、意外と合うのでは思ったのですが、ラム酒の香りの強さに負けてるというよりは、合わなかったです。

最中 ★★☆☆☆

あんこの甘さにもよると思いますが、私が購入した最中では、ラムのパンチの強さに負けてしまいました。

羊羹 ★★★★☆(4.5)

羊羹にも、水ようかんや蒸し羊羹などがありますが、ペアリングしたのは、1番甘味が強い練り羊羹です。

みたらし団子、最中、羊羹と3種類の和菓子の中で、断然相性が良かったです。

甘みの強い羊羹とラムの樽香の芳醇な香りやコクがいい感じ重なり合って、いつもの羊羹がワンランク上の羊羹になった感じでした。

フードペアリングのまとめ

今回、洋菓子と和菓子との相性をいくつか試してみましたが、お店によって材料や作り方も様々なので、同じ種類のお菓子でも相性の良いものもあるかもしれません。

いつも、コーヒーのお供はアーモンドとドライいちじくなのですが、これなら間違いなく相性が良かったんじゃないかと今更ながら思いました。

マルセイバターサンドについては、コンビニなどでも同様のお菓子が売られていますが、個人的に私が好きなマルセイバターサンドで試したので、他店のバターサンドとの相性が星5つかどうかはわかりません。

今度、もしラムバレルエイジドを飲む機会があれば、他店のバターサンドでも試してみたいなと思います。

コロンビア ラムバレル エイジド ファーメンテーションのまとめ

とにかく、ラムの樽香のパンチがすごいです。そしてリッチな気分にさせてくれるコーヒーです。

ゆったりとした時間の中で贅沢な時間を過ごすときに飲むと、気持ちの余裕が生まれるような、そんな雰囲気を持ったコーヒーです。

特別感があるので、じっくりと味わって飲みたいですね。

今回はペーパードリップで淹れましたが、また飲む機会があれば、フレンチプレスで淹れたり、ミルクを入れてみたり、アイスコーヒーにしたり、違う飲み方を試してみるのも面白いなと思いました。